【プリザーブドフラワー】長寿命で8年後もまだキレイ!レビューと贈り方

プリザーブドフラワーの拡大写真

プリザーブドフラワーについて、皆さんはどんなイメージをいだいていますか?

「色鮮やか」

「長持ちしそう」

と感じている人もいれば

「ドライフラワーとどう違うの?」

「管理はラクなの?」

と疑問に思っている人もいるかもしれません。

結論からお伝えすると、プリザーブドフラワーは最低限の注意事項さえ守れば長期間楽しめます!

私は8年前、母にプリザーブドフラワーを贈りましたが、まだ飾れる状態をキープしていますよ。

ホコリをかぶらないよう透明のケースに入れたこと以外、とくに手入れはしていません。

寒暖差の激しい玄関に置き続けていましたが、大きな劣化はありませんでした。

つまり、わりとズボラな管理でも大丈夫なことがわかったのです。

この記事ではプリザーブドフラワーの

  • メリット・デメリット
  • より長持ちさせるポイント
  • 贈るシーンや選び方

などについて、実際に購入し検証した結果を交えながら紹介します。

さやか

贈り物として検討中の人、管理方法を知りたい人は参考にしてみてくださいね。

目次

プリザーブドフラワーの特徴

色とりどりのプリザーブドフラワー

まずはプリザーブドフラワーがどういう花なのか、特徴などについて解説します。

疑問を解消しておけば、後で「あげて大丈夫だったかな?」と心配することもなく、安心して贈れますよね。

贈る相手がプリザーブドフラワーをよく知らなくても、どんな花か伝えられればより楽しんでもらえます

「プリザーブド」の意味

そもそも「プリザーブド」が何を指しているかご存じですか?

プリザーブド(英語のpreserved)

=「保存された」

という意味です。

プリザーブドフラワーは特殊な薬剤を使って本物の花(生花)の水分と色をいったん抜き、あらためて保存液と染料を吸わせて作られています。

一番美しい状態のときに保存加工された花というわけです。

ちなみに保存液や染料は、人体に無害なものが使用されています。

プリザーブドフラワーの歴史はまだ浅く、1991年にフランスで開発・発表され、日本に流通し始めたのは90年代後半とつい最近です。

浸透していなかった当初は「ブリザード」「ブリザーブド」などと誤って覚える人も多かったようで、私も長年勘違いしていました。

メリット・デメリット

プリザーブドフラワーは丈夫で長持ちといったメリットがありますが、デメリットも存在します。

具体的な内容は以下のとおりです。

メリットデメリット
条件にもよるが寿命が長く、一般的に2~3年、長ければ10年近く持つ
生花と比べても遜色ないみずみずしさ・やわらかさがある
水やり不要で枯れない
土や水を使わないため衛生的
花粉がないため花粉アレルギーの心配がない
香りもないためにおいに敏感な人にも安心
生花にはない色もありカラーバリエーションが豊富
特殊な加工を施し手間がかかるため価格が高い
保存に向き不向きがあり花の種類が限られる
湿度が高いと色移りや花びらの透明化が起こることがある
強い光に当てると色あせや花びらのひび割れが生じることがある
香りがないため香りも楽しみたい人には不向き

やはり最大のメリットは、生花並みの美しさを長期間にわたり維持できる点でしょう。

湿気が少ないヨーロッパなら5~10年は持つとされていますが、湿度の高い日本でも一般的に2~3年、保存状態が良ければ10年近く楽しめます。

水やりが不要で手間がかからないことも大きなメリットで、土も使わないため雑菌が繁殖しにくく衛生的です。

花粉や香りがないので、アレルギー持ちや過敏な人にも安心ですね。

ただ裏を返すと、香りを楽しみたい人にとっては物足りないかもしれません。

また着色により生花にはない色も出せることから、カラーバリエーションが豊富という特徴もあります。

反対にデメリットも複数あり、一番は手間ゆえの価格の高さでしょう。

特殊加工を施すため、どうしても高価になってしまうのです。

しかしその分長期間楽しめるので、十分元は取れますよ。

加工には向き不向きがあり、花の種類が限られることも少しネックですね。

花材に多く用いられるのは、バラやカーネーションなど花弁がしっかりしていて散りにくい品種です。

湿度が高いと色移りしやすい特徴があり、花同士のほか、カーテンや衣類などに長く触れると色が付いてしまうことも。

多湿だと花びらが透けることもありますが、多少の透けなら湿度が下がればたいていは元に戻ります。

強い光にも弱く、色あせや花びらのひび割れの原因になります。

デメリットも多い印象を受けるかもしれませんが、少し気をつければ回避できる点もあり、デメリットを補って余りあるメリットがあります

より長持ちさせるポイント

プリザーブドフラワーは何もしなくてもそれなりに持ちますが、どうせならできるだけ寿命を延ばしたいですよね。

長く楽しむには、以下の点に注意が必要です。

  • 温度・湿度
  • 直射日光などの強い光

プリザーブドフラワーはデリケートで、温度・湿度とも高すぎても低すぎても良くありません。

目安は温度が18~23度、湿度が30~50%程度とされていますが、一定に保つのはなかなか難しいですよね。

人間が快適に感じる温度・湿度に近いので、なるべく人が長くいて温度調節できる部屋などがいいでしょう。

とくに梅雨の時期は要注意です。

先にも述べたように、高温多湿な環境だと着色料が染み出して色移りしたり、花びらが透けたりすることがあります。

多少の透けなら湿度が低くなればほぼ元に戻りますが、早く回復させたい場合は

  • 乾燥剤や除湿剤と一緒に、密閉性の高い箱などに数日間入れておく

という方法がオススメです。

光にも注意が必要で、直射日光のほか照明の強い光も苦手です。

普通の照明なら問題ありませんが、すぐ近くにスタンドライトを置いたり、スポットライトを当てたりするのはやめましょう。

強い光は色あせの原因となり、乾燥が花びらのひび割れも引き起こしてしまいます。

一度亀裂が入ると修復は困難で、ハサミでカットするしかありません。

また繊細なためホコリやゴミが付いてもなるべく除去はしないほうがいいとされています。

もしどうしても気になるなら

  • ドライヤーの風を当てる(弱冷風)
  • 柔らかいブラシでサッと払う

といった方法で取り除きましょう。

あくまでも「そっと、やさしく」です。

とはいえ取り除くのは大変なので、最初から透明なケースに入れて飾るとラクですよ。

さやか

プリザーブドフラワーは繊細ですが、ポイントを押さえれば長く楽しめます。

ドライフラワーとの違い

長く鑑賞できる花にドライフラワーもありますね。

プリザーブドフラワーと共通するのは

  • 生花を使用している
  • 乾燥させているので湿気に弱い

点などですが、両者は似て非なるもので性質は大きく異なります

ドライフラワーならではの特徴
  • 寿命は条件にもよるが、一般的には数カ月~1年程度
  • 乾燥させ水分を抜いているため、カサカサ・パリパリとした硬い感触
  • 色合いは落ち着いていて自然な風合いのものが多い
  • ラベンダーのように香りが強く残る花もある

それぞれの良さがあり、どちらが良い・悪いということではありません。

ともにギフトとして人気があるので、相手の好みや贈るシーンに合わせて選びましょう

8年経過したプリザーブドフラワーのレビュー

続いて、実際にプリザーブドフラワーを家に取り入れてみてどうだったか、実際の様子と率直な感想をお伝えします。

8年前、同居している母に誕生日プレゼントとして贈ったものです。

選んだ基準、見た目の変化、ケースによる保護効果について紹介します

選んだ基準

プリザーブドフラワーと文庫本

サイズがわかりやすいよう、文庫本と並べて撮ってみました。

写真からも見て取れるように、だいぶ小ぶりなサイズです。

それでも2016年当時3,500円ほどしたので、生花に比べるとやはり割高ですね。

購入時はプリザーブドフラワーの知識があまりありませんでしたが、以下を基準に選びました。

  • 小さめで買いやすい価格のもの
  • 最小限の装飾でナチュラルなデザイン
  • 母が好きなピンク系の色

購入場所は百貨店に入っている花屋です。

もっと大きなサイズも検討したのですが、実際どれくらい持つかわからなかったこともあり、ほかの物と組み合わせて贈りました。

ちなみに花の右上に写っているのはリボンです。

プリザーブドフラワーはリボンやパール、ラインストーンなどの飾りが付いた華やかなデザインのものが多くあります

母の好みを考えてなるべくナチュラルな感じにしたかったので、同系色のリボンを使った控えめなデザインを選びました。

色はさまざまありましたが、飽きがこないよう本人の好きな色合いに。

陶器の容れ物も含めて好みに合っていたようで、「カワイイ!」ととても喜んでくれました。

プリザーブドフラワーはバリエーションが多いのでどれにするか悩むかもしれませんが、迷ったら相手の好みを優先しましょう。

見た目の変化

プリザーブドフラワー全体の写真

ビフォー写真がないので比べられないのですが、ずっと玄関に置きっぱなしにしていたわりにはキレイな状態だと思いませんか?

ただ手前の薄いピンクのバラに関しては、いくつか変化がありました。

具体的には

  • 外側がややセピア色に変化した
  • 外側が少し透けた
  • 亀裂がわずかに入った

点があげられます。

色については、日が当たる時間帯があったせいかもしれません。

透明化と亀裂は、湿度の変化が大きかったためではないかと思われます。

早めに気づいて対処していれば回避できた可能性もあり、今となっては悔やまれます……。

プリザーブドフラワーは赤など濃い色のほうが長持ちするといわれ、まさにそのとおりの結果になりました。

ちなみに小花はドライフラワーでもよく使われるスターフラワーのミニサイズで、葉に見える緑の部分はアジサイです。

スターフラワーとアジサイの色は薄く見えますが、当初からほとんど変わっていない印象です

ケースによる保護効果

贈った後で「ホコリをかぶるとやっかいだな」と思い、下の写真の透明ケースをネットで購入しました。

ケースに入っているプリザーブドフラワー

実はプリザーブドフラワー専用ではなくフィギュアなどを飾るためのケースだったのですが、サイズがピッタリなうえに軽く、買って正解でした。

台座とドームの部分に分かれていて、台座の溝にドームの突起をはめて回転させると固定される仕様になっています。

これはプラスチック製ですが、最初からガラスドームや透明の箱に入っているタイプも販売されていて、ガラスだと高級感のある雰囲気です。

しかし地震などによる破損を避けたかったのと、ある程度しっかりした素材にしたかったので、あえてプラスチック製にしました。

実際、地震で何度か倒れましたが、ケースも中身も無事でした。

素材にかかわらずケースに入れると温度や湿度の影響を受けにくくなるため、比較的良い状態を保てたのはこのケースのおかげだと思っています。

さやか

プリザーブドフラワーの感想をひと言で表すと「コスパ抜群!」で、もはや捨て時がわかりません。

贈るシーンや選び方

プリザーブドフラワーは生花に引けを取らない美しさと耐久性から、さまざまなシーンで贈ることができます

しかし気をつけないと相手に失礼になるケースもあるため注意が必要です。

ここでは贈るシーンと注意点、選び方のコツを紹介します。

贈るシーンと注意点

プリザーブドフラワーは主に、お祝いや記念日の贈り物として人気があります。

適しているシーン
  • 誕生日
  • 母の日・父の日
  • 長寿祝い など

ただし贈ること自体はOKでも、花の種類や色などにタブーが存在するシーンも少なくありません

具体的には次のとおりです。

  • お見舞い:縁起が悪いとされる鉢植えに似たデザイン、アジサイや菊、赤・白・紫系の色の花
  • 結婚祝い:ふさわしくない花言葉を持つ黄色いバラ(嫉妬)、アジサイ(移り気)など
  • 開業・開店祝い:「火事」「赤字」を連想させる赤い色の花
  • 新築・引っ越し祝い:「火事」を連想させる赤い色の花

プリザーブドフラワーは手入れ不要で衛生的なため、デザインや種類、色に気をつければお見舞い品として贈るのは一般的にOKとされています。

お見舞いにNGな花が多い理由は多岐にわたるので割愛しますが、詳しく知りたい人は以下の記事も読んでみてください。

「長く咲き続け枯れない」ことから結婚祝いにも適していますが、誤解を招かないよう花言葉には注意する必要があります。

開業・開店祝いや新築・引っ越し祝いといった新しい場所を祝うシーンでは、赤は火事などを連想させ縁起が悪いため、ラッピングも含めて避けましょう

いずれのシーンもプリザーブドフラワーの問題というより、それぞれのタブーが影響しています

またシーンを問わず

風水を気にする人へ贈る場合

も気をつけたほうが無難です。

風水ではプリザーブドフラワーは加工時点で命が終わったと見なされ、「時が止まった花」などと呼ばれ良くないイメージがあります。

ただその一方で、色や方角を考慮すればOKとの考え方もあり見解が分かれるようです。

相手が風水や縁起を気にする人の場合は贈るのを控えるか、風水で好まれる色鮮やかなものや良い花言葉の種類を選ぶといった配慮が必要です。

選び方のコツ

プリザーブドフラワーはいろいろなタイプがあるので迷いがちですが、以下の点から検討してみましょう。

  • 予算
  • サイズ
  • スタイル・形状

プリザーブドフラワーは加工の手間がかかるため、1輪当たりの価格が生花の約2~3倍となります。

まず予算を決めると、おのずとサイズも絞られます。

小さいサイズでも華やかで見映えのするものが多く、なんといっても長持ちするので、大きさはあまり気にしなくていいと思います。

色は相手の好みに合わせるのが無難ですが、生花にはない鮮やかな青やレインボーカラーなど種類が豊富なので、インパクトを与えたい場合は変わった色もアリですね。

ただ先述したように、贈るシーンによってはタブーな色もある点には注意しましょう。

容れ物などのスタイルや形状は

  • 陶器
  • カゴ・バスケット
  • ボックス
  • フレーム
  • リース
  • 時計・写真立てを兼ねたもの

とさまざまです。

陶器やカゴに入っているタイプは、より生花に近い印象があります。

そのため生花のアレンジメントと勘違いしてしまう人もいるようなので、贈る際には念のため伝えておくと安心です。

うっかり水やりをしてしまうと湿度が急激に上昇し、カビが発生してしまいかねません。

最初からケースに入っている商品ならプリザーブドフラワーであることがわかりやすく、ホコリよけにもなりますね。

ボックスタイプは箱に花を敷き詰めたスタイルで、性別や年代に関係なく人気があります。

フタを閉めて収納できる手軽さがあるので、あまり花になじみのない人にも喜ばれるようです。

ビックリ箱のようなサプライズ感も演出できますね。

枠を付けたガラスやアクリルの中に花をおさめたフレームタイプもホコリやゴミから守れます

薄いので立てかけたり壁に飾ったりと、リースタイプと同様に省スペースなのも魅力です。

いつかは寿命がくるのでずっと使えるわけではありませんが、置き時計や写真立てにプリザーブドフラワーをあしらった商品もありますよ。

それぞれの購入先については店頭のほか、じっくり検討できるネット通販もオススメです。

気になる人は、下記のサイトも参考にしてみてくださいね。

想いをお花に込めて【ベルビーフルール】

さやか

贈る際の注意点もありますが、基本的にシーンを選ばないオールマイティーなギフトです。

まとめ:長く楽しめて喜ばれる優秀な贈り物

箱に入ったプリザーブドフラワー

プリザーブドフラワーの特徴、長持ちさせるポイント、贈るシーンや選び方などについて、レビューを交えながら紹介しました。

今までプリザーブドフラワーをよく知らなかった人にも

  • 手間がかからないのに寿命が長く、多くのシーンで贈れる

ことはわかってもらえたのではないかと思います。

価格の高さが少しネックですが、最低でも数年、長ければ10年近く持つことを考えればかなり経済的ですね。

置き場所にもよりますが、贈った相手の周りの人も一緒に楽しめる点もおトクだと思います。

私もいつも目にして癒されています。

予算が許せば、オーダーメイドで作ってくれるお店もありますよ。

相手の好みやイメージを思い浮かべながら、ぜひ楽しんで探して贈ってみてください。

さやか

もちろん自分用に買ってみるのもオススメです。

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