「プレゼントはいらない」と言う親のタイプ4つと贈り方のコツ

考える女性

親へのプレゼント、皆さんはどうしていますか?

誕生日をはじめ、母の日や父の日、高齢になると古稀や喜寿といった長寿のお祝いもあり、親に関する記念日は増えていきますよね。

次は何を贈ろうか迷い、直接本人に聞いてみても

「何もいらない」

「欲しいものはない」

などと言われて困ってしまった経験がある人も少なくないのではないでしょうか。

私もよく言われて頭を悩ませているひとりです。

私は40代ですが、思いつく限りのものはひととおり渡してきたつもりなので、「いらない」と言われるとネタ切れもあって途方に暮れていました。

「じゃあ、あげなくてもいいか」となれたらラクなのですが、それも寂しいですよね。

しかし親のニーズを探ってプレゼントの内容を工夫すれば、喜んで受け取ってもらえます!

この記事では

「親から『プレゼントはいらない』と言われたけど何かあげたい」

「どうすれば親が喜んでくれるの?」

と思っている人に向けて

  • 事前に「プレゼントはいらない」と言う親のタイプ4つ
  • タイプ別の贈り方のコツ

をお伝えします。

さやか

「親へのプレゼントって結構難しい」と感じている人は、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

「プレゼントはいらない」と言う親のタイプ4

4つの表情のボール

たとえ親から前もって「何もいらない」と言われたとしても、言葉どおりとは限りません

私と両親のこれまでのやり取りからも、親の心理としては主に次の4つのタイプが考えられます。

  • 本当に欲しいものがない
  • 思いつかない
  • 欲しいものはあるけど決められない
  • 遠慮している

どれかひとつとは限らず、いくつか組み合わさっていたりそのときどきで変わったりすることもあるでしょう。

「自分の親はどうかな?」と想像しながら読んでみてください。

本当に欲しいものがない

文字どおり本当にないタイプです。

さらに

  • そもそも物欲がない
  • ちょうどそのとき欲しいものがないタイミングだった

といったケースに分かれます。

私の父は70代でもともとあまり物欲がありませんが、年齢を重ねるごとに物への執着がなくなっていく人もいるようです。

父によると、知り合いの中には「必要なものは十分あるし、これ以上増やさなくていい」という考えに変わった人が結構いるそうですよ。

思いつかない

私の母がよく口にするセリフですが

「あらためて聞かれると思いつかない」

というタイプです。

ただ決して「いらない」わけではないので、あれこれ探っていくと欲しいものが出てくることも多いですよ。

「あれこれ探る」のが大変なのですが、後ほどヒントをお伝えします。

欲しいものはあるけど決められない

「物欲がない」とは対照的に、候補があっても絞れないタイプです。

  • いろいろ考えてわからなくなっている
  • アイテムは決まっているが、どの商品にするか迷っている

というパターンが考えられます。

全部あげるわけにもいかないので、絞る必要がありますね。

遠慮している

「子どもになるべく負担をかけたくない」と思っているタイプです。

心配する要素として

  • 金額
  • 子どもが探す手間
  • 子どもが買う手間

があるようです。

私の親は、欲しいものがあってもなくても「悪いからいらない」とよく言っています。

こちらとしては早く決めたいのもあって遠慮は無用なのですが、それが親心なんでしょうね。


ここまで親のタイプ4つを述べましたが、「いらない」というたったひと言にもさまざまな思いが隠れているものです。

最初からこうだろうと決めつけず、一度考えを巡らせてみましょう。

さやか

まずは親の真意を知ろうとすることが大切です。

次に、タイプごとの贈り方のコツを紹介します。

私が試行錯誤を繰り返す中で手応えを感じたものが中心となっています。

「本当に欲しいものがない」親への贈り方

NOを示すネオンサイン

「欲しいものがない」となるとお手上げになりそうですが、そんなことはありません。

「アイテム」にこだわらず

  • 「モノ」ではなく「コト(体験)」を贈る
  • 少し豪華な食べ物にする

といった内容にすれば、その意外性に喜んでくれるでしょう。

工夫次第で新鮮に感じてもらえます

「モノ」ではなく「コト(体験)」を贈る

無理に「モノ」を贈らず、何かを体験する「コト」を贈ろうという提案です。

たとえば

  • 温泉
  • 食事
  • コンサート
  • エステ・スパ・マッサージ

があげられます。

親のコンディションの問題もあるので、日程や場所はあらかじめ相談してから決めたほうが安心です。

また、自分の経済状況も踏まえて検討しましょう。

私が両親を温泉などに招待した際は、お金に余裕があるときは遠方に泊りがけ、ないときは近場で日帰りと、そのときの懐具合に応じて変えていました。

もっと気軽な内容にしたければ、ホテルやレストランでの食事という方法も。

美容好きのお母さんならホテルやサロンでのエステ・スパ体験、お疲れ気味のお父さんにはマッサージを受けてもらうのもいいでしょう。

少し趣向を変えてコンサートチケットもオススメですが、私にはちょっと意外な結末になった経験があります。

別々に暮らしていた数年前、父が好きな歌手のコンサートのペアチケットを贈ったのですが、「知り合いと行ってきた」と報告され、予想外の展開に驚きました。

「夫婦で」って言ったのに……とガッカリしましたが、聞けば母の体調が悪かったとのこと。

同行した人はいたく感激してくれたそうで、父もいまだに「行けて良かった」としみじみ思い返しているので、何はともあれ結果オーライでした。

「コト」のプレゼントは、誰かと一緒に楽しめる内容にするのがポイントです。

少し豪華な「食べ物」にする

後に残らないいわゆる「消えもの」でも、普段なかなか食べる機会がない少し豪華な食べ物なら特別感があります。

  • 魚介類
  • 惣菜
  • 和洋菓子

など全国各地のグルメをお取り寄せするのもいいですね。

たとえばブランド牛ですき焼き、カニで鍋にすれば贅沢な気分になれますし、惣菜は本格的な味を手軽に堪能できます。

菓子類も、甘いものが好きな親だったら喜んでくれるでしょう。

私は以前、ラ・メゾン・デュ・ショコラ のチョコレートの詰め合わせをオンラインショップ経由で贈りましたが、高級感があってオススメですよ。

もし「もったいない!」と言われたら、「自分も食べてみたかったから」とひと言添えると親も気がラクになるようです。

実際、自分も一緒に食べて楽しめたら一石二鳥ですしね。

もちろん、本人の好みや体のことを考えたうえで選びましょう

同居していればお取り寄せではなく、少し奮発した食材を買ってきて手料理を振る舞うのも心がこもっていて喜んでくれると思います。

さやか

体験も食べ物も、誰かと楽しさをシェアできるものがいいですよ。

「思いつかない」親への贈り方

複数のクエスチョンマーク

「あらためて聞かれると思いつかない」という親の場合は、本人の状況を観察してみましょう。

  • 親の興味・関心に寄せる
  • 親の困りごとから考える
  • 普段使いできるものにする

などヒントが浮かんでくるはずです。

日ごろから親に関心を持つことが大事ですね。

親の興味・関心に寄せる

本人の興味や関心に沿った贈り物は、喜んでくれること請け合いです。

  • ファッションが好き → 服・アクセサリー
  • 花が好き → 花束・アレンジメント
  • 音楽が好き → レコード・CD・ラジオ

ファッションアイテムはサイズや好みが変わっている可能性もあるので、本人に確認してみましょう。

花はシンプルに花束でもいいですし、アレンジメントならそのまま飾れてお手入れもラクです。

生花に特殊な加工を施したプリザーブドフラワーは水やり不要で手間がかからず、より長く楽しめますよ。

ただし風水ではネガティブな意味合いもあるため、気にする人には少し注意が必要です。

音楽については、デジタル関連が得意ではないシニア世代の親なら、レコードやCD、ラジオが喜ばれます。

ポイントは本人が使いやすいアイテムにすることです。

以前父に名刺サイズほどのSONY(ソニー)のポータブルラジオを贈りましたが、「操作しやすくて音質がいい」といつも肌身離さず使ってくれています。

なかなか自分では買わない少し値の張るものは質が良く、長く使ってもらえる可能性が高いのでオススメです。

親の困りごとから考える

体の不調や家事の負担など、本人が困っていることを手助けする贈り物です。

  • 首・肩・腰のコリ → マッサージ機器・健康グッズ
  • 運動不足 → スポーツウェア・帽子
  • 家事の負担 → 食器洗い乾燥機・自動調理鍋・キッチン小物

「髪を乾かすのが疲れる」とこぼしていた母に、軽量で速乾性の高いKINUJO(キヌージョ)のヘアドライヤーを贈った際は、「時短になって腕もラク」と喜んでくれました。

まさに今困っていることを解消するアイテムは、すぐに使ってもらえて役立ちます。

運動不足に関するグッズは、運動を始めるきっかけにもなりますよ。

ただし家電系は本人が使いこなせるかどうかもポイントです。

我が家では、ハンドブレンダーがもはやオブジェと化しています……。

ブレンダーを使った料理本も付けたのですが、「自分で混ぜたり切ったりしたほうが早いし、洗うのが面倒」だそうで完全に失敗でした。

便利に見えても機能が多いとかえってややこしく使いづらい可能性もあるので、よく考えましょう。

普段使いできるものにする

たとえば

  • 湯呑み・マグカップ
  • 財布

といった実用的なものや

  • 眼鏡ケース
  • ブックカバー
  • スマホケース

など手持ちのものと一緒に使える周辺グッズがオススメです。

コップ類やレザーアイテムは、名入れサービスがある商品を選ぶと記念になりますね。

ただし

  • 腕時計
  • 文房具
  • 櫛(ヘアブラシ)
  • 靴・スリッパ
  • 靴下
  • 下着
  • パジャマを含む寝具

などの実用品ほどタブーとされる贈り物も多いので、縁起を気にする人には注意しましょう。

腕時計や文房具は「勤勉に」、櫛は「苦や死」、靴やスリッパは「踏みつける」、靴下や下着は「下に見ている」、寝具は「長く寝る、寝たきり」という意味合いがあるためです。

家族など親密な間柄では気にしない傾向にありますが、中には気分を害する人もいるので念のため。

我が家はまったく気にしないばかりか、むしろそれらを贈ることが多いくらいですが……。

さやか

気になる場合は、縁起が悪い贈り物は避けたほうが無難かもしれません。

「欲しいものはあるけど決められない」親への贈り方

複数のギフトボックス

本人が何がいいか絞れなくなっている場合は、一緒に考えて整理してあげると効果的です。

  • 一緒に店に行く
  • 一緒にインターネットで検討する

という方法が決まりやすいですよ。

いずれにしても「一緒に」がポイントです。

一緒に店に行く

時間が許せば、一緒にお店に出向いてみるのがもっとも手っ取り早い方法です。

その場で決まらなかったとしても、実物を見ることでだいぶ絞られるでしょう。

お店はアイテムにもよりますが

  • 百貨店
  • ショッピングセンター
  • 家電量販店
  • ロフトや東急ハンズなど生活雑貨の販売店

だとあらゆる商品を網羅しているので効率よく利用できます

私の母は何カ所も回ると疲れてしまい「もういいや」となりがちで、セールや週末で混雑していたらなおさらです。

百貨店やショッピングセンターは、ファッションアイテムにくわえてキッチン家電やインテリア用品など幅広く取り扱っているので、1カ所でもひととおり確認できますよ。

本人が行き慣れたお店であれば、疲れも最小限で済みます。

自分のためにも、なるべくイベント時や土日祝日は避けましょう

一緒にインターネットで検討する

本人の体調や時間との兼ね合いでお店に行くのが難しいときは、ネット上で一緒に検討するのもオススメです。

アイテムやブランドが決まっていない場合は

  • ギフト通販サイト
  • 楽天やアマゾンなどの大手通販サイト

が網羅的に確認できて便利です。

アイテムやブランドが絞れていれば、各オンラインショップものぞいてみましょう。

すぐに決められなくてもとりあえずチェックしておけば、後からいくらでも検討できます。

お店と違い、ネット通販はじっくり考えてから決められるのが最大のメリットです。

もし離れて暮らしているなら、スマホに画像やリンクを貼って検討してもらう方法もありますね。

さやか

ネットで調べてからお店に行くとより確実です。

「遠慮している」親への贈り方

カップと花

「申し訳ないな」と遠慮する気持ちを軽くしてあげることがポイントです。

体験や食べ物を贈る部分でも述べたように

  • 周りの人も一緒に使える・楽しめるもの

にすると、自分以外の人とも共有できるのでひと安心してもらえます。

本人に使ってもらいたいものを贈る場合は、高額で遠慮していたらひとまず半分払うフリをするという方法も。

あくまで「フリ」の、安心してもらうための作戦です。

周りとシェアできるものにする

「自分だけではない」のが受け入れてもらいやすいポイントです。

「本当に欲しいものがない親」のところでもあげた

  • 温泉や食事など体験型の贈り物
  • 少し豪華な食べ物

はまさにシェアできますし

  • ロボット掃除機をはじめとする時短・スマート家電

も家族で使うことができますね。

便利家電は使いこなせるかどうかがカギです。

我が家の場合、母はわりとすぐに使い方を覚えますが、父は取扱説明書が苦手で何度教えてもなかなかマスターできません。

ただ家電によっては万が一本人が使いこなせなくても、誰かがわかっていれば大なり小なり周りにもメリットがあります

ロボット掃除機なら掃除をする側の負担が減り、キレイになることで家族みんなに恩恵がある、といった具合です。

高額が理由なら半分払うフリをする

欲しいものが高額で「申し訳ない」とためらっているのであれば

いっそのこと少し払ってもらう形にして結局自分が払う

という少々回りくどいやり方です。

私の母はときどき「悪いから半分出すよ」などと言ってくることがあり、こちらが断っても同じやり取りが続いて押し問答になります。

そのためとりあえず「わかった、わかった」といったん受け入れ、立て替える形でそのまま払のです。

後からまた「払うよ」と言われますが、のらりくらりとかわしています。

ここまでくると心理戦ですね。

そう何度も使えるわけではない、あくまで最終手段の「奥の手」ですが……。

さやか

とにかく気持ちを軽くしてあげることが肝心です。

まとめ:親の気持ちを汲みながら無理のない範囲で贈ろう

ギフトボックスと手

ここまで親のタイプ別に贈り方のコツを紹介しましたが、ハッキリとタイプが分かれるとは限らないでしょう。

そのときどきで変わったり複数の状況が重なったりと、さまざまだと思います。

どのタイプの親にも共通する選び方のポイントは

  • 体や状況に配慮する
  • 負担に感じないモノ(コト)にする

という点です。

何パターンか案をストックしていれば毎回慌てずに済むので、日ごろから考えておくといいですよ。

自分のお財布事情に合わせて、無理のない範囲で贈ることも大切です。

子どもにとっては、いくつになっても親には喜んでほしいですよね。

せっかく贈るからには、自分も思う存分選ぶ時間を楽しみましょう。

さやか

気持ちは必ず伝わりますよ!

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