毎年の父の日のプレゼント、皆さんはスムーズに選べていますか?
あまり物欲がない70代の父を持つ私はこれまで、何を贈れば喜んでもらえるかと試行錯誤を繰り返してきました。
いろいろ試した結果、状況に配慮した使い勝手の良い実用品や家族でシェアできる食べ物などは受け入れてもらいやすいと実感しています。
この記事ではとくに
- リタイアした60~70代以上
- 物欲が低い・ない
- 無趣味
のお父さんへのジャンル別のオススメアイテム、選び方のポイント、注意点を紹介します。
実体験を基にお伝えするので、参考にしてもらえたらうれしいです。
【ジャンル別】父の日のオススメアイテム
日用品
物欲や趣味がなくても、すぐに役立つ生活用品なら快く受け取ってもらいやすいですよ。
- タンブラー・マグカップ
- パジャマ・枕などの安眠グッズ
コップ類は、なんとなく同じものを使い続けている人も少なくないと思います。
ただ、つるんとした手ざわりの湯呑みだと滑りやすかったり、陶器製のマグカップはすぐ冷めてしまったりと、使い勝手がイマイチなことも。
家で過ごす時間が増えると、不便さをより実感しやすくなります。
保温・保冷効果があるステンレス製のタンブラーやマグカップなら飲みごろの温度を長時間キープでき、軽くて丈夫な点も魅力です。
日本茶をよく飲むお父さんなら、ステンレス製で滑りにくい湯呑みタイプもありますよ。
もし金属の質感が好みでなければ、最低でもフタ付きを選びましょう。
フタの有無で保温性がだいぶ変わり、ホコリよけにもなりますね。
ほかに、快適な睡眠に導くパジャマや枕を贈るのもオススメです。
服も同様ですが、パジャマは「通気性が良い」「締めつけがない」「着脱しやすい」かどうかが、年齢を重ねるほど重要になります。
とはいえ、私の父のように「パジャマにお金をかけるのはもったいない」と考えるお父さんもいるでしょう。
しかし質の良いものはコスパにすぐれていますし、自分ではなかなか買い替えないものだからこそプレゼントにピッタリです。
同じことが枕にも当てはまります。
高さなどの好みは個人差が大きく選ぶのは難しいですが、自分で中身を入れ替えられる枕ならいつでも調整できて便利ですよ。
私自身も使っていますが、首や肩の負担が減り、寝返りがラクに打てるようになりました。
自分のコンディションに合わせて高さを変えられるのは、思いのほか安心感があります。
高機能な靴・下着
歩きやすさを重視した靴や蒸し暑い時期を快適に過ごせる下着も、日常的に使えて喜ばれます。
- ウォーキングシューズ
- 涼しく速乾性のあるインナーシャツ
父に贈り愛用してくれている靴が、ASICSWALKING(アシックスウォーキング)のPEDALA(ペダラ)シリーズです。
「もうほかの靴が履けない」と、修理しながら何年も履き続けています。
歩きやすさはもとより、シーンを選ばない牛革製のオールブラックの見た目も、スニーカーになじみのない父の好みに合っていたようです。
また本格的な夏を前にオススメしたいのが、吸汗速乾・接触冷感・消臭など機能性が高いインナーシャツです。
スポーツ用の下着に多く、洗い替えに何枚あっても困りません。
GUNZE(グンゼ)のCOOLMAGIC(クールマジック)シリーズはリーズナブルな価格にもかかわらず、父は「汗をかいてもベタつきにくい」と喜んで着ています。
通気性の良い下着は熱中症対策にもなるので、意外とあなどれません。
ハイテク素材を好まないお父さんなら、綿や麻の天然素材も着心地が良くオススメです。
小型家電
家電の中でも小型のものはリーズナブルな価格帯も多く、気軽に贈れます。
- マッサージクッション
- 電動歯ブラシ
マッサージチェアとなると贈るハードルが高いですが、クッションなら手ごろな価格で持ち運びもカンタンです。
かつて父に贈ったアテックス (ATEX) のLourdes(ルルド)マッサージクッションはコンパクトながら本格的なもみ心地で、内蔵のヒーターが「ほどよくほぐしてくれる」と好評でした。
父は機械全般が苦手なので、操作ボタンがシンプルでわかりやすいことが選んだ決め手でした。
どこに置いても違和感のないオシャレなデザインと落ち着いたカラーで、いかにもマッサージグッズではない見た目もポイントです。
私もときどき使わせてもらっていますが、本人以外も使えるグッズは便利でおトクですよ。
電動歯ブラシは
- やさしく磨く振動式
- しっかり磨く回転式
に大別されますが、歯や歯茎が弱い中高年層にはやさしく磨ける振動式がいいとされています。
電源方式は充電式と乾電池式があるので、購入する際は忘れずにチェックしましょう。
我が家では、歯にやさしく当てるだけの音波振動式の電動歯ブラシ・Panasonic(パナソニック)のDoltz(ドルツ)を試しているところです。
初心者や高齢者には、ベーシックな機能のみのシンプルな商品から使ってみるといいですよ。
価格を抑えつつ、電動歯ブラシがどんな感じなのか確認できます。
食べ物・飲み物
しっくりくるものがない場合は、食べ物などの「消えもの」を贈りましょう。
物と違い、家族など周りの人も一緒に楽しめるメリットがあります。
- 肉・魚介類
- スイーツ
- ノンアルコール飲料
いつもとは異なる少し高級な肉や魚介、和洋菓子は特別感があります。
たとえば鰻は、蒸し暑い時期ということもあり父の日の人気グルメのひとつだそうです。
お取り寄せすれば、有名店の味を自宅でじっくり堪能できますね。
飲み物ならお酒やコーヒーなどもいいですが、体調面が気になるお父さんにはノンアルコール飲料がオススメです。
私の父は薬を服用するようになってお酒が飲めなくなりましたが、誕生日や父の日など特別な日には少しリッチなノンアルコール飲料を用意することが多いです。
お酒と比べても遜色ない味わいのものや高級ラインなど、今は種類が結構豊富ですよ。
ある年の父の日に、ノンアルコールワインと輸入チーズの詰め合わせを贈ったら「まるで飲んでる気分になれる」と上機嫌で楽しんでいました。
百貨店のギフトコーナーでラッピングしてもらった見映えの良さも功を奏したようです。
実用的なアイテムや食べ物などは、気軽に贈れてはずしにくいですよ。
選び方のポイント
環境や体調の変化に合わせる
仕事をリタイアしたお父さんには、家で過ごす時間を充実させるアイテムを贈ると喜ばれます。
すでに紹介したタンブラーや寝具のほかに、着心地の良い部屋着もオススメです。
スポーツブランドのものや涼しげで夏にピッタリな甚平など、お父さんの好みに合わせて選びましょう。
足腰の衰えをはじめ健康面が気になる場合は、運動不足の解消に役立つ健康グッズも選択肢のひとつです。
乗るだけで足首を鍛えられるストレッチボードや下半身の筋力アップが狙えるペダル運動器なら、雨の日でも家で気軽に運動できますよ。
購入する際は安全性をしっかり確認し、負荷がかかりすぎないものを選びましょう。
本格的な夏を前に、暑さをしのげるひんやりグッズもオススメです。
すっかりおなじみになったハンディファンを贈る場合は、音の大きさや風量もチェックしましょう。
静音で風量を細かく調整できると快適に使え、自立するタイプなら卓上でも使えて便利です。
冷凍庫に入れても凍らないタイプの冷却ジェル枕は肌あたりが良く、暑くて寝苦しい夜に活躍します。
エアコンの利用をメインにしつつ、グッズもうまく活用しながら使い分けてもらうといいでしょう。
カバー付きなら結露で髪や寝具が濡れることもなく、洗濯もできて清潔ですよ。
我が家のように、エアコンをつけたがらないお父さんへの熱中症対策にもひんやりグッズは有効です。
使い勝手を重視する
どんなに高機能で便利なものでも、本人が使いこなせなければ意味がありません。
自分のお父さんにとって本当に使いやすいか、よく考えてから選びましょう。
たとえば
- コップ類:持ちやすく重すぎないもの
- パジャマや服:洗濯機で洗えてシワになりにくいもの
- 靴:着脱しやすいもの
- 家電系:直観的に操作できるシンブルな作りのもの
がストレスなく使えます。
とくに家電系は多機能だと操作が複雑になりがちなので、取扱説明書を見なくても済むくらいのわかりやすさが理想です。
身に着けるものは、デザインや色にも気をつけましょう。
いつもより派手だったり個性的だったりすると敬遠されてしまい、せっかく贈っても使ってもらえないおそれがあります。
私は何度か「たまにはいいだろう」と普段着ないような服をあえて贈ったことがありますが、着てもらえたためしがありません……。
すでに持っているものを贈る場合も注意が必要です。
個人差はあるものの世代的にくたびれるまでとことん使い倒す人も多く、古くなったからといって必ずしも新品を求めているとは限りません。
ほどほどの価格帯にする
父の日のプレゼントの相場は、人によって数千円から数万円とまちまちですが
- 一般的に3,000~10,000円
- とくに3,000~5,000円
程度が多いようです。
予算はあまり気にせずムリのない範囲内で贈ればいいと思いますが、気兼ねなく使ってもらうには手ごろな価格帯であることもポイントのひとつでしょう。
ブランドものや新商品をあげても「もったいなくて使えない」と言われてしまったら、それこそ役に立たずもったいないですよね。
高価なものを遠慮するお父さんには、買いやすい価格同士を組み合わせたり、家族みんなで楽しめる食べ物などを贈ったりすると、気をラクにして受け取ってもらえます。
「状況に配慮」「使いやすい」「気を遣わせない価格帯」が肝です。
まとめ:気軽に受け取りやすいものを贈ろう
物欲や趣味のないシニア世代のお父さんへの贈り物は悩むかもしれませんが、基本的に
- 普段使いできる実用的なもの
- 家族で楽しめる食べ物などの「消えもの」
ならもらっても困らず、喜んでもらえるはずです。
どうしても絞れなければ
- 百貨店やネットショップのカタログギフト
を贈るのもひとつの方法です。
アイテムのジャンルは特化型と総合型があり、価格帯は数千円から数万円と幅広いので、相手の好みや自分のお財布事情に合わせて選択できますよ。
カタログの購入後3カ月から1年以内に注文する必要がありますが、本人がゆっくり考えて好きなものを選べるのはほかにないメリットです。
母の日に比べるとちょっと地味な印象もある父の日ですが、お父さんのライフスタイルに寄り添ったプレゼントを贈りましょう。
日ごろの感謝の気持ちを伝えることも忘れずに。
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