【縁起より実用性】花以外の70代向け母の日プレゼント

ギフトの受け取り

母の日のプレゼントは、もう決めましたか?

「今年は何にしようかな?」

「もうあげるものが浮かばないな……」

と悩む人も多いのではないでしょうか。

70代の母がいる私は、贈るアイテムがしだいに尽きてきてマンネリ気味になることも。

しかし

  • 本人が欲しがっている・必要としている
  • 使いやすい
  • シニア感が少ない

といった点を考えて選べば喜んでもらえますよ!

日本の贈答文化では縁起を重視する傾向がありますが、実用的なアイテムほどタブーが多く、避けようとするとあげるものが限られてしまいます。

考え方は人それぞれですが、ごく親しい間柄なら気にしすぎないほうが選択肢は増えます

この記事では

「縁起」より「実用性」を重視した、花以外の母の日のプレゼント選び

について、選び方のコツや私が実際に贈って良かった・ダメだったアイテムを紹介します。

さやか

プレゼントを検討する際の参考にしてくださいね。

目次

選び方のコツ3つ

寝具類のプレゼント

思いつきで選ぶのも悪くはありませんが、いくつかのポイントを押さえると失敗を減らせます。

年齢とともに物の扱いやすさや好みが変わる可能性があり、親へのプレゼントにもアップデートが必要です。

ここでは、選ぶ際に心がけたい3つのコツをお伝えします。

①本人が欲しいもの・必要なものにする

やはり一番喜んでもらえるのは、本人が求めているものでしょう。

普段の会話などから推測するか、わからなければストレートに聞いてみるのが手っ取り早いです。

もし聞いてハッキリしなくても、いらないものがわかるなど何かしらヒントが得られるはずですよ。

とくに欲しいものがなさそうであれば、本人にとって必要なものは何か考えてみましょう。

運動不足なら健康グッズにするなど、生活の様子を観察するとなんとなくわかってきます。

②使いやすいものにする

親が高齢になるほど

  • 取り扱いがカンタンで使いやすいもの

にすることがポイントです。

たとえば服やインナー類は、高級素材だと洗濯機で洗うのは難しいですよね。

「手洗い必須」「ドライクリーニングのみ可」の場合は、着ること自体がおっくうになるかもしれません。

取り扱い方法は事前に確認しておきましょう。

家電などは機能が多すぎると理解しにくく逆効果になる場合も。

取扱説明書がなくても直観で操作できるようなシンプルなものがオススメです。

③シニア感の少ないものにする

口では「もう年だから」と言いながらも、本心では「年寄り扱いされたくない」と思っている人も少なくありません。

服などは実年齢からかけ離れると不自然になりかねませんが、いかにも「シニア向け」より若々しく見えるもののほうが喜ばれます。

選ぶ際はサイズにも気をつけましょう

ネット通販を利用する場合は、ジャストサイズを把握しておくと便利ですよ。

手持ちの服で下記の各サイズを測っておけば、買いたい商品のサイズ表と照らし合わせることができます。

  • トップスの場合:着丈・肩幅・身幅・袖丈
  • パンツの場合:ウエスト・股上・股下

少し面倒ですが、私は自分の買い物も含めてネット購入での失敗が格段に減りました

また靴は、ファスナー付きだと脱ぎ履きがスムーズですが、見るからにシニア向けの商品も多いですよね。

しかし中には、年齢に関係なく履けるタイプもあります。

私の母はNew Balance(ニューバランス)のファスナー付きウォーキングシューズを履いていますが、着脱がラクでデザインも良く満足度が高いようです。

見た目は気分を左右するので、なるべく機能性とデザイン性を兼ねたものを選びましょう。

なお参考情報として

靴・スリッパなどの履き物:

「踏みつける」「踏み台にする」を連想させる

との理由から「目上の人へ贈るのはふさわしくない」という考え方があることも、念のためお伝えしておきます。

さやか

喜んでもらうには「ニーズ」「使いやすさ」「若々しさ」がポイントです!

喜ばれたアイテム

寝具と椅子

具体的に、まずは私が実際に贈って喜ばれたアイテムから紹介します。

「目上の人へ贈るのはタブー」とされるものも多く含みますが、本人が気にしない前提で縁起は度外視しています。

それぞれタブーな理由も追記しているので、気になる人は参考にしてくださいね。

パジャマを含む寝具

数年前に母が入退院を繰り返したことがきっかけで、寝具に気を配るようになりました。

パジャマは「前開き」「襟付き」など本人のこだわりポイントがあるので、ネットでじっくり検討してから購入しています。

ウエストゴムの入れ替えが可能なことも条件の一つで、サイズが合わなくなったりゴムが伸びたりしても調整できるのでオススメです。

寝具全般の素材については

  • 天然繊維:コットン・シルク・ウール・リネン など
  • 化学繊維:ポリエステル・ナイロン・アクリル・ポリウレタン など

がありますが、直接肌に触れるアイテムはなるべく天然繊維で手入れしやすいものにしています。

それぞれの主なメリットとデメリットは以下のとおりです。

【天然繊維】

メリットデメリット
肌ざわりが良い
通気性が良い
吸湿性が良い
耐久性が低い
縮みやすい

【化学繊維】

メリットデメリット
耐久性が高い
シワになりにくい
静電気が発生しやすい
通気性が悪いものもある

以前母に贈ったWacoal(ワコール)の2重ガーゼパジャマは洗うたびに柔らかくなり、「着心地がいい」と愛用してくれています。

毛布やケット類は、ウールやコットン素材を中心に少しずつそろえているところです。

ウールは冬のイメージが強いかもしれませんが

  • 吸・放湿性が良く蒸れにくい
  • 温度調節機能もあり適温を保つ

といった特徴があり、わりとオールシーズン使えます

母に贈ったのと同じ三井毛織のウール敷き毛布を私も使っていますが、包まれるようなやさしい肌ざわりでもう手放せません。

洗濯機の「手洗いコース」などで洗える点も優秀です。

また、硬さやへたりのあるマットレスの上に敷いて寝心地を改善する「マットレストッパー」もオススメです。

厚さ数センチ程度の薄いマットレスのようなもので、体圧を分散させる機能があります。

母は使い始めてから「快適に眠れるにようになった」と喜んでいます。

トッパー本体は洗濯不可の商品がほとんどですが、洗濯できるカバー付きを選べば衛生的です。

ベッドの買い替えはなかなか大変なので、へたりなどで悩んでいる人は一度トッパーを試してみるといいですよ。

【補足】

我が家では本人の希望もあるので寝具をよく贈りますが

寝具:

「長く寝る」「寝たきり」を連想させる

との理由で、お見舞いや年配者へのギフトではタブーとされています。

ヘアブラシ+関連商品

母が髪のハリやコシのなさを気にしていたので、昨年の母の日にS・HEART・S(エス・ハート・エス)のスカルプブラシを贈りました。

髪だけではなく頭皮ケアもできるシャンプーブラシです。

念のため、取り扱い店舗でブラシの硬さや握りやすさを確認してから購入しました。

せっかくなのでより快適に使えるよう

  • MILBON(ミルボン)のヘアオイル
  • 同じブラシの使い方が掲載されていた雑誌

もセットに。

ヘアオイルは付けて乾かすだけの手間いらずな点がポイントです。

母は雑誌を参考にしながらすぐに実践し、「適度な刺激が心地良い」と毎日欠かさず100回ブラッシングしているそうです!

贈って正解だったプレゼントでした。

【補足】

目上に限らず、冠婚葬祭全般のギフトとして櫛(くし)は一般的にタブーとされています。

櫛:

発音から「苦」「死」を連想させる、櫛の歯が欠けることもある

※反対に「困難を解きほぐす」という考え方もある

「櫛の歯」という表現から、昔からある「つげ櫛」やコームを想定しているように思われますが、念のため。

ミニバッグ

社会人になりたてのころ、思い切って母に贈ったCELINE(セリーヌ)のミニワンショルダーバッグが、なんと20年以上たった今もフル活躍しています。

「質の良いものにしたいけど、値段が高すぎるのはムリ」

という当時の私のニーズに合致していたのですが、こんなに長く使ってもらえるとは思っていませんでした。

「小さすぎるかな」と心配しましたが、母は最小限のものしか持ち歩かないため必要十分で、控えめなデザインも好みに合っていたようです。

長年の使用でさすがに擦れなどがありますが「使い続けたい」と言っているので、修理に出すことを検討しています。

  • ブランド品の中でも手ごろな価格帯の小物類

ムリせず買えて長持ちするのでオススメですよ。

【補足】

贈り物としての縁起は

かばん:

「勤勉」を連想させる

との理由で目上の人へ贈るのはNGとされています。

ただ、ここで指す「かばん」は仕事で使うような実用品の意味合いが強く、装飾性の高いバッグとはニュアンスが異なるようです。

薄型の財布

数年前に贈って今も使ってくれているのが、コンパクトで厚みがほとんどない薄型の財布です。

あげた当時は母が自分で財布を購入して間もなかったので、同じアイテムにするのは少し抵抗もありました。

しかし使いにくそうにしていたので

  • 小銭入れは中身が落ちにくい大きく開くボックスタイプ
  • 札は折っても2回まで
  • カードが数枚が入る

ことを条件にネットで探しました。

年々見えにくくなり手元が狂うときもあるようで、とくに小銭の出し入れに手こずっている様子でした。

コンパクトさを求めるなら、札は2~3回折らないと入らない商品がほとんどです。

ただ三つ折り財布を使っていた友人が

「いちいち折るのが大変」

「出すときも折り目がついて開きにくい」

とこぼしていたのを思い出し、折っても2回までと決めました。

いろいろ調べた結果、使い勝手を優先してノーブランドの牛革製の薄型財布を選びました。

小銭入れがガバッと開くのでひと目で全体を見渡すことができ、高さのある囲いのおかげで中身がこぼれ落ちる心配もありません

厚さが約7ミリと薄型な分、カードは4枚、紙幣は二つ折りでの収納ですが、小銭入れの便利さが上回り「かなり出し入れしやすくなった」と好評でした。

あえていつもは選ばないような少し派手な黄色にしたことも新鮮で良かったようです。

コンパクトなので普段使っているミニバッグとも相性が良く、手持ち品と組み合わせて使えるかどうかもポイントだなと実感しました。

さやか

贈るなら毎日の生活に役立つ実用品がオススメです。

イマイチだったアイテム

腕時計と花

次に、悪くはないまでも「イマイチだったな」と感じたアイテムを紹介します。

主な理由は

  • 最初は問題なかったが、だんだん使いにくくなった
  • 物自体は良かったが、扱いが面倒だった

といった点でした。

贈った後の使い勝手を想像すると防げるので、参考にしてみてください。

文字盤が小さい腕時計

腕時計は文字盤が小さいと

年齢を重ねるほど見えにくくなる

ため注意が必要です。

十数年前に母に腕時計を贈ったときは問題なかったのですが、だんだん見えにくくなり、今はすっかり登場しなくなってしまいました。

しかも華奢なデザインにもかかわらず、結構重疲れるようなのです。

そこで最近、健康管理もできるスマートウォッチの購入を検討したのですが、本人が「ずっと付けるのはイヤ」とのことでやめました。

腕時計選びはなかなか難しいですね……。

【補足】

かばんと同様に

腕時計:

「勤勉」を連想させる

ことから、やはり一般的には目上の人へ贈るのはタブーとされています。

シルクやウールのインナー・靴下

まず自分がシルクやウールのインナー・靴下にハマったことがきっかけでした。

自分が使って良かったものを母にも贈り、「肌にやさしい」とは言ってくれたのですが

シルク・ウール製品はほとんど手洗い必須

という点がネックとなりました。

私は手洗いに抵抗がありませんが、母は日常的に身に着ける衣類は洗濯機でガンガン洗えるものを好みます。

寝具と違い、インナーや靴下はそのつど洗う必要がありますよね。

思い切って洗濯機で洗ってみたこともありますが、案の定ゴワついたりほつれたりして生地の傷みが早くなってしまいました。

物自体が良くても手入れが大変だとストレスになります。

さやか

デザインや品質も大事ですが、使いにくいのは致命的です。

【補足】

下着・靴下:

「下に見ている」を連想させる

との理由で、こちらも目上の人へ贈るのは失礼だそうです。

全然そんなことはないと思うのですが……。

失敗したアイテム

花柄のエプロン

最後に「これは失敗だったな」と思うアイテムを紹介します。

  • 良かれと思いデザインを優先した
  • 誰にとっても便利だと思い込んだ

といった点が原因でした。

同じアイテムでも贈るシーンや相手によって感じ方が違うので、「自分のお母さんはどうかな」と想像しながら読んでみてくださいね。

ちょっといいエプロン

数年前、少し値の張るエプロンを百貨店で購入し贈ったのですが

「キレイで使うのがもったいない」

とあまり使ってもらえませんでした。

数回は汚さないよう気をつけながら使ってくれましたが、エプロンの用途を考えたら本末転倒ですよね。

見かねて「ムリして使わなくていいよ」と伝え、元の使い古したエプロンに逆戻り。

「プレゼントって難しいな~」と実感したできごとでした。

最近は「親の家事の負担軽減」がテーマなので、エプロンのプレゼントはあまり考えていません。

ハンドブレンダー

食材を混ぜたりつぶしたりできる調理家電のハンドブレンダーは、家事がラクになるだろうと考え贈りました。

友達の結婚祝いに贈った際、「すごく便利」と好評だったのも決め手でした。

確かに作業がスピーディーになり、物自体は決して悪くないのですが

  • 部品が多く洗う手間がかかる
  • 刃が鋭いため注意が必要

というのは盲点でした。

母は「今までどおり調理したほうがラクかも……」と結局使わなくなってしまいました。

本人が使いにくければダメですし、ケガをするのではないかとこちらもヒヤヒヤしますよね。

ほかの人には良いプレゼントでも、高齢の親には注意したほうがいいかもしれません。

さやか

「もったいない」と感じさせてしまうもの、扱いにくいものはやめましょう。

まとめ:プレゼントは使ってもらってこそ

ママの表記と花のイラスト

選ぶコツのほか、実際に贈って良かった・ダメだったアイテムなどを紹介しましたが、いずれも

  • 使いやすさ

が共通のキーワードといえます。

何を選んでも喜んでくれるとは思いますが、どうせなら本当に役立つものを贈りたいですよね。

  • 暮らしをちょっと快適にするもの
  • 気持ちが明るくなるもの

といった視点も含めて考えましょう。

もし合わなかったとしても、「自分が代わりに使えばいい」くらいに思っていると気がラクですよ。

実際、先に述べた腕時計は私が使う予定です。

また、母の日のプレゼントの一般的な相場は3,000~10,000円程度のようですが、個人的にはあまり関係ないかなと感じています。

金銭的に余裕があれば奮発してもいいでしょうし、なければカーネーション数本でも少し凝った手料理でも構わないと思います。

ムリせず、できる範囲内で贈りましょう。

さやか

日ごろの感謝の気持ちを伝えることがなにより大切です!

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